『みずうみばとる』(第2話)

 

「なぁ、リナ。」

「・・・なによ。」

「ジョンって、ブルードラゴンなんだろ?」

「・・・そうよ。」

「普通は、陸に住んでるんだよな?」

「・・・うん。」

「じゃあ何で、湖に向かってるんだ?」

 

説明せねばなるまい。

あちらこちらに聞きこみをしまくった結果、辿り着いたのがここである。

ミーシャの話によると、ジョンとゆーのは、一緒にごしてきたブルードラゴンなんだそうである。なんでも、子供の頃に山で見つけて、犬だと思って育てたらぢつはドラゴンだったとゆー。

で、ジョンは水が非常に好きで、見ると飛びこみたくなるんだそうだ。

・・・変な性格。

「それで、これからどうするんですか?」

「うーん、そうねぇ・・・。とりあえずは、ジョンを水中からおびき寄せないとね。」

言ってあたしは、ガウリイに向かってにぃっと笑ってみせた。

「おいっ!まさかっ!!」

「はい、そのまさかよ♪・・・ぐるぐるっと。はいオーケイ。いっけー、ガウリイ!!」

ざっばーーーん!!

背中にインバースキックを入れると、やたらイイ音をたてて水面に突っ込んで行く。

「リ・・・リナさんって・・・鬼・・・」

「人聞きの悪い事言わないでっ!
ガウリィだったらちょっとかじられたくらいじゃ平気だからいーのよ!
それに、あなたからの依頼を無事に遂行する為に、トウトイギセイになってもらっただけの事よ!」

ヒドイ、と言うなかれ。
ガウリイにはちゃんと呼吸を出来る術をかけたし、ロープをつけたから、いざという時には引き上げる事もできる。

待つ事しばし。

くんっっ!!

来たっ!

「だああああああっ!!!」

逃げて来るガウリイを追って、巨大な竜が姿を現したっ!

「よくやった、ガウリイ!」

あたしは叫ぶと、早速行動を開始する。

竜は水面と水中を行ったり来たりしながら、まっすぐこちらに向かって来るっ!

タイミングを見計らい、あたしは唱えておいた呪文を解き放つ!

「氷窟蔦(ヴァン・レイル)!」

しゅるっ!

十数本の氷のつたが、ジョンめがけて伸びてゆく。

あれに捕まれば、水と体とをつなぎ止める事ができるはず。

その後はミーシャにまかせるだけである。

――だがっ!

るおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおっ!!

ジョンは一声吼えると、全ての氷を打ち砕くっ!

ならば、こーゆーのはどうだっ?

「水竜破(シー・ブラスト)!」

水面に大きな波をたてる術である。

それを、ミーシャのいる岸すれすれに放つ。

るぐあぁぁあっ!

ジョンは低く吼えると、その大波に向かって突っ込んでゆくっ!

「えっ・・・ちょっ・・・あの・・・」

なにやら言いたげなミーシャの声をかき消して、その巨体が陸に乗り上げてくる!

そして、一瞬の後・・・。

「ああぁっ!私のジョンっ!!!」

ミーシャのあの、オーバーアクション気味の声が聞こえた。

半ば潰されかけながらも、再会を喜びあっている(?)

 ・・・・・・・・・。

どーでもいいけど、横から見てると、竜が人間を足で押し潰してるようにしか見えないんだけど・・・。


大丈夫なんだろうか。

「良かった!本当に良かったっ!!」

言いながらも顔と牙をすりすりさせる。
・・・だから怖いからやめてってば。

「リナさんっ、ありがとうございますっ!これで心おきなく過ごす事ができますっ!!本当にお世話になりましたっ!」

起き上がってペコリ、と一礼すると、そのままジョンの背中にのって空に羽ばたき始める!!

おいおいおいっ!!

「ありがとうございましたっ!」

そして、あたしが抗議するヒマも無く、どこかに飛んで行った。

 

 

ひゅるるるル・・・

「・・・なぁ、リナ・・・」

「・・・なによ・・・」

「結局、オレの出番は・・・?」

「・・・釣りのエサ・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

ああああああぁっ!

風が冷たひっ!!

 

教訓。
     おいしい話には、ほとんどの場合、いい事ないよ。本当に…(涙)


『みずうみばとる』おしまい。


あとがき。
よく分かりません(= =;
ガウリイさん、セリフ少なすぎだぁね。
…そーゆー問題じゃないかも…
すいません。

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