『みずうみばとる』(1話)
『おいしい話には、ろくな話が待っていない』
そんな噂を証明しまくっている我らがヒロイン・リナ=インバース。
今日は東か明日は西か?
ドラゴンもまたいで通るどらまたリナ。
だが時に。
彼女を困らせる素晴らしき個性のゲストキャラが登場するっ!!
(ふつーの人は出た事が無いとゆー噂アリ。…ごもっとも。)
頼んだからにはちゃんと約束はたそーネ、嬉しいからってそのままうかれてちゃダメだよ、ホラ、やっぱりおいしい話にはいーことないぢゃん…。
といった感じの今回のエピソード。
で、どこらへんがバトルかって?
それは読んでのお楽しみっ!!
「あの、魔道士の方ですよね・・・?」
それは、いつものようにチキンセットBとクリームシチューセットを、とりあえず三人前ずつ頼んで食べていた時のことだった。
声をかけてきたのは、あたしと同じ位の歳だろうか。やや赤みがかったピンク色の髪の、おとなしい感じの子である。
「・・・ぅぐ。そう・・・だけど?」
口の中のものを必死に飲みこもうとするあたしをよそに、彼女は話を続ける。
「えっと、わたし、ミーシャといいます。依頼したい事があって来ました。」
――はう。
気づかれない程度に、あたしは小さくため息をついた。
このテのパターンでろくな仕事が来ないのは、ナーガとの旅で嫌とゆーほど経験している。
ま、あの場合、ナーガにトラブルがくっついて来たと言ったほうが正解かもしれないが。
「席についてもいいですか?」
「いいけど・・・。まだあたしは請けるとはいってないわよ。」
「とりあえず・・・話を聞いてください。依頼というのは他でもありません。私の・・・私のかわいいジョンを探して下さいっ!!」
ざわわっっ!!
いきなり大声でさけぶなあぁぁぁぁっ!!「あのコは、すごく素直でかわいいんですぅ!ただちょっと恥ずかしがりやとゆーか、凶暴とゆーか、とにかくっ!突然姿を消してしまったんですっ!お願いです!一緒に探して下さいぃっ!!」
こっ!こりはっ!!
もしや『オーバーアクションをして相手に同情を求める攻撃』なのではっ?
しかもなんか、言ってる事が矛盾してるしっ!!
「どうかっ、このとおりですっ!いろんな人に頼んだんですけど、全部断られちゃったんですー!!」
あああああっ!! まわりの視線が痛ひっ!!
見れば、そんな事は気にならないのか、モクモクと手を 動かしている人が一人。
言うまでもないが、旅の連れ、ガウリイである。
このっ!人が焦ってるとゆーのにっ!
「ふっ。悪いけどあたし達、別の仕事請けおってて忙しいのよね。」
もちろん、断る為のウソである。心の中の動揺を抑えつつあたしは言う。
「そこをなんとか・・・。」
「他をあたってくれる?」
するとミーシャは、満面の笑みを浮かべた。
・・・をや?
「ご飯食べ放題♪」
「のった!」
かくて、またしてもヤな予感のする仕事を請けてしまったのだった・・・。
次回に続く。