スレイヤーズいみていしょん
第3話
「ここ、ね・・・」
それは、よくある神殿の姿だった。
巨大な柱、神聖な感じのするレリーフ、石造りの彫刻。
それらが森の木々に囲まれてひっそりと佇んでいる。ラミィが話し疲れて、ようやく眠った次の日。
結局4人でここに来る事になった。
「さて、行きましょうか?」
言ってあたしは扉を開く。
・・・ぎぎぎぎぃ・・・
耳障りな音をたてた視線の先には、いかにも怪しげな像が並んでいる。
「リナさん、あれ、絶対動きますよねっ?」
「そうね、ルセアさん。誰かがこの糸に引っかかったりしなきゃ大丈夫だけど、ね」床には、ところどころに糸が張り巡らされている。少しでも触れたり切ったりしようものなら、左右の像達が襲いかかってくるだろう。
「きゃあぁっ!」
あ。ラミィが引っかかった。
ずごごごご・・・
やたら重そうな音を立て、予想通りに像達が動き出した。
「リナさん、こちらです!」
ゼロスが、横手にあった扉に向かう。
「ルセアさんも、こっちよ!」
「はっ、はいっ!」
・・・・・・・・・とことん長かった・・・。
あの後。
距離的にはそんなでもないと思うのだが、ラミィが罠を発動させまくったのだ。
その一つ一つを蹴散らし、時に逃げ、よーやく奥の部屋(らしき所)にたどり着いた。「ほう、いよいよ目的の場所のようですね」
「で?何があるの?お宝・・・マジックアイテムとか?」
「いえいえ、リナさんには興味のないものですよ」
「とか何とか言っちゃって。あたしに知られちゃマズイものなの?」
「まぁ、それは見てのお楽しみ・・・という事で。その前にほら、敵さんの登場ですよ」スッ、っと指をさした方向を見た瞬間・・・・・・
「なっ!何何何っ!?いったい何がどーなってるわけっ!?」
あたしは一人、見知らぬ場所にいた。
そう、一人。
あたりには誰もおらず、気配もない。
部屋の造りからして、神殿のどこかの部屋なのだろうが。
ここに来る前は敵の気配なんてしなかったし・・・?とすれば、考えられる事はただ一つ。
「ゼロスにハメられたぁーー!!」
続く。