Make Oneself
いつからでしょうか。
人間というものが気になり始めたのは。
たとえば、今僕の目の前にいる貴方―――
なぜ、そんなにも僕を惹きつけるのでしょう――?
なぜ、魔族を目の前にして笑っていられるのでしょう――?
そんな貴方を見ていると、心が…なんというか、温かいのです。
魔族には無縁ともいえる感情。
むしろ、無いほうがいい感情。
きっと、この感じは人間独自のものなんでしょうね……。
「何、笑ってるのよ」
「いえ、何でもありません♪」
僕はいつものように、にこにこと笑って答えました。
「あんたさぁ、そのニコ目どうにかなんない?あと、口調も。
今はいいけど、急いでる時とか、焦ってる時に居られると無性にイヤなんだけど…」
「そんな事言われても困ります。
役でも何でも無く、これが僕の性格なんですから。それとも……」
僕は彼女をそっと抱き寄せると
「常にクールなほうが好みなのかな…。リナ…」
言って顎に手をかけて僕のほうを向かせる。
「んなっ??!」
――まったく、リナさんってば飽きない人ですね。
ちょっと人間のマネをするだけで、すぐに顔が赤くなってしまって…。
単純…いえ、繊細と言ったほうがいいでしょうか?
「ゼっ…ゼロス!!何いきなり口調変わっちゃってるのよ?!なんか目つきも違うっ!!この手は何っ?!
そ・れ・にっ!いつまでこうしてるつもり??」
「はっはっは。そうでしたね。
これだとまるで、僕達が恋人同士みたいですよね♪」
「なななに言ってるのかな。あーもぉっ!いいから離しなさいよっ!」
「はい♪ところでリナさん…
突然な質問ですが、貴方は僕が恐いと思った事、ありますか?」
「……?……なんでそんな事思わなくちゃなんないのよ?」
僕は真面目に話しを続けました。
「僕が知るところ…、いえ、おそらく魔族の誰もが、人間とこんなに多くの時間を共にした者を知らないでしょう。
僕ぐらいなんですよ。こんな事をしているのは。」
「…こんな事って?」
「リナさんとラブラブ♪♪」
すぱーーーんっ!!!
うううっ。スリッパではたかれてしまいました…。
「さっきの質問と全然関係ないでしょうがっ!!」
「おや、そういえばそうでしたね…おかしいですねぇ」
「全然おかしいなんて思ってもないでしょう?その顔っ!!」
「リナさん。真面目に聞いてください。
これはとても大事な話しなんです……。」
「…な…今度は何よ…」
「いいから聞いてください。
これから先、どんな事がおこるか分かりません。
もし、僕が他の人間を…リナさんを、この手で殺めなくてはならなくなったら…
その時はどうしますか……?」
「あんまり気が進まないけど…倒すわね。あなたを」
「ふっ。それでこそリナさんです。
では……僕が魔族に殺められる立場になったら…?」
「…あるの?そんな事って」
「無いとは言いきれませんよ。
現に、『あいつは変わり者だ』って、避けられてますから」
「それって…単に恐がられてるだけじゃ…?」
「ふふっ。そうですよね。やっぱり」
僕が今まで生きて来られたのは(魔族が『生きる』というのも妙な気持ちですが)、獣王様にいただいた力があったからにすぎません。
それでも、いつか滅ぼそうと機会を覗ってる者はたくさんいます。
たとえ何百とかかって来ても、倒す自信は十二分にあるのですが。
「そうねぇ…。もしそんな日が来たら、助けてあげてもいいわよ。
今まで守ってくれたお返しに、ね」
「それは頼もしいですね」
言うとリナさんの手を取って、いつだかどこかで見た、敬意を表す口付けをする。
「っと、その前にあたしを滅ぼしたりしないでよね」
「そうですね…考えておきます」
人間は、こんなにも期待させる生き物なのでしょうか。
永く永遠とも思える時の中で、何かを変えてくれるような気がします。
僕は、やはり変わり者なのですね―――。
あとがき。
みなっコ、はっぴぃばーすでぃ☆☆(送れてスマヌ)
バイトお疲れさんです。
おめでとう記念に、ゼロリナ小説を書いてみましたっ!
始めはちょっと抵抗があったのに、書いてるうちに楽しくなってみたり(笑)
私的には、あつーいラブラブ♪より、こういうほのぼのが好きなんで、もぉこれが精一杯(><;)
気にいってくれたら嬉しいんだけど。
良かったら感想などもらえると、また調子に乗って書くかもよ(笑)
じゃ、おやすみ〜