〜光の行方〜

 

 

 

 

 

静かに。

そう、とても静かに意識が目覚める。

 

霧なのか。それとも空気そのものが白いのか……。

 

 

 

 

――――ココハドコナノ?

――――ナゼココニイルノ?

――――イツマデイレバイイノ?

 

 

――――ワタシハ――ダレナノ……

 

 

 

 

いつまでも 同じ疑問を繰り返した。

いつまでも 答えは見つからなかった。

 

 

どれくらいの時間が過ぎただろう。

もはや覚えていない。

 

いや、彼女には時間という概念すら無い。

 

 

 

――――ワタシハ――ダレナノ……

 

 

 

在るのは、ただ漠然とした“意識”のみ。

 

 

 

 

 

 

 

――!?

 

 

ふいに違和感を感じて

“意識”に変化が生まれた。

 

 

もやもやと漂っていたものが

何かに影響され徐々に晴れてゆく。

 

 

瞳が わずかな光を捉えた。

耳が かすかな声を捉えた。

 

 

……ナル……キャナル……

 

 

呼ばれた名に反応して

彼女に確かな感覚が生まれた。

 

 

トクン。

 

 

鼓動が、システムが動き始める音が鳴った。

 

 

……キャナル……キャナル……

 

 

今度ははっきり聞こえてくる。

懐かしい声。愛しい声。

 

 

だが、メモリーからは何も呼び出されない。

 

なぜなら彼女は、運命によって一度リセットされた存在だから。

 

でも、これだけは解っていた。

自分を呼ぶのは、他ならぬマスターなのだと……

 

 

今はまだ思い出せなくていい。

マスターが、全てを語ってくれるだろうから。

 

 

トクン…

 

 

そして、静かにホログラフが動き始めた―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


さて、初めてロスト小説を書いてみましたがいかがだったでしょうか?
これはアニメ版ロストの最終回後を意識して書いたものです。
ナゼか通勤中にいきなり書きたくなって、電車の中でノートにちまちまと書いてたらこうなりました。
神か…神が降りたのか…。(違)

え〜、これまた以前UPした小説と違うイメージになって本人喜んでおります。
今のところ、一番抽象的で神秘的かな、と。
キャナルが新たに生まれ変わるときは、是非こうであってほしいです。
ケイン、どうにか復元してやってね(切実)
因みに、背景は『無からの再生』というイメージで、色無しな感じにしました。

また神が降りたら(違)、小説を書きます〜。

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